自己中心的精神病多重人格少年
□第四次試験
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『それでは、第3次試験の通過時間の早い人から順に下船していただきます!一人が上陸してから2分後に次の人がスタートする方式をとります!!
滞在期限はちょうど1週間!!その間に6点分のプレートを集めてまたこの場所に戻ってきて下さい。
それでは1番の方スタート!!』
次々と上陸していく。俺はゴンの次。
つかさー、これってやっぱ俺フリじゃん。せめて一番最初に行かせろよ。
後悔は後に来るから「後悔」と言う。(大声で言うんじゃなかった)
『23番スタート』
あ、俺だ。とりあえず、そこら辺にいる俺のプレート狙ってる奴を撒くか。(俺の早さについてこれるかな?)
「幸せは〜歩いてこない だから歩いていっくんっだねェ〜♪
一日一歩 三日で三歩♪三歩進んで二歩下がる〜♪」
俺陽気だなぁ。はやくヒソカでも探して匿ってもらお。
ヒソカが俺のプレート狙うとは思えない。
「どこにいんだよ。あいつってあんまわかんねーんだよな。
勘でこっち!!」
たまには自分の勘も頼ろう!!(いつもそれで不幸な出来事が起こります)
勘でこっちに来てもう結構時間がたってる。なのに全然ヒソカらしき人物が見当たらない。
「何でだぁ!?」
「探し方が下手なんだよ。このバカ」
「ラウ!!寂しかったぜ〜!なんで全然出てこなかったんだよー!!!」
「……メンドーだったから」
ラウらしい考えだぜ、チキショウ。
あ、こいつはラウ。俺と滅茶苦茶そっくりだけど双子じゃないぜ。兄弟でもない。
俺とラウは同じ「レイ」だ。気づいたら勝手に出来てたんだよな。(あん時はびっくりしたな〜)
「で?
ラウだったらどうやって探すんだよ?」
「ん?あいつケガしてたろ」
「あっ!そうか!!」
血の匂いでわかる筈だ。俺の嗅覚なめんなよ!
意識を集中させると微かに嗅いだことがある血の匂いがした。あっちか。
「ナイスだぜ、ラウ!たまには役に立つな!」
「たまに?…犯すぞこのヤロウ」
「お願いだからそれだけはやめろ」
いっときますが、俺とラウの性格はぜんっぜん似てないから。考えることが同じでも、顔が同じでも性格まで同じじゃない。(そう願ってます)
あ、違うといえば。
俺とラウは目の色が違う。俺は黒(訳ありで変わるけど)ラウは蒼銀。
「…!こっちだ。」
「ん。あれじゃね?」
「……ヒソカだね。おーーい、ヒソカ!!」
木に寄りかかって休んでるヒソカ発見。
俺の姿を見て意外そうな顔をした。失礼だな。
「ち〜と匿ってよ。ヒソカの傍にいれば誰も近づかないだろうし!
これもゴンに被害がいかないためだ。俺って優し〜!!」
「別に優しくねーよ。ただたんにゴンを壊したくねーだけだろ」
「アハハ!暴走した時、ヒソカが止めてくれるって理由もあるよ。…って言う訳でよろしくっ☆」
「はいはい◆」
ヒソカ俺の素顔知ってるし、フード外してもいいかな。これマジで暑苦しいんだよ。
「はぁ〜〜。1週間って長いな。はやくゴンに会ってぎゅーーーって抱きしめたいぜ!!
あ。ヒソカ、いくら俺の弟でも殺そうとしたら俺がお前を殺すからな」
「そんなもったいないこと、ボクがすると思うのかい?」
「……ヒソカって飽きやすいじゃん。ラウみたい」
「は?俺がそいつと似てる訳ねーだろ。気色悪ィこと言うな、犯すぞ」
まだそれ言うかっ!!
ラウが俺を犯す……。う〜〜ん、微妙。だって自分が自分に犯されてるようなモンだろ。
「ラウってなんで俺を犯したがるの?それってマジで変だぜ」
「なんでだ?」
「ヒソカも言ってくれよ。自分に犯されるなんて変だろ?」
「ボクはそれはそれで面白いと思うけど◇やってみれば?」
「え、は?俺は反対してほしかったんだけど。あ、こいつも変態だったな。
…って俺がしゃべってるときに犯そうとすんな!!」
油断も隙もねー。(こいつらといる方が危険なんじゃ…)
試験終了まであと1週間。プレートは死守してます。
(俺の体がもつかわからねー)(がんばれ、俺!!)
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