作文。

□可愛いっていうなよ!
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1年9組の昼休みは野球部の元気な第一声から始まる。

「うまそーっ!!いっただっきまぁーす!!」

浜田も含め4人で一つの机で昼食を囲む。
昼はコンビニおにぎりのみの浜田に比べ、野球部3人の昼食はでっかい弁当箱におかずがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。
それをいっきにガツガツと食らいついていた。

「……っぷはぁー!体育の後のメシはうめーなぁ!」

「むぐっ、むぐ……」

今日の体育も大活躍だった田島は、口の周りをご飯粒だらけにしながら大声で叫ぶ。
その横では、食べることに夢中になりすぎてなにを言っているのかさっぱりな三橋が頑張って口の中のものを飲み込もうとしていた。

「お前ら食べんの早ぇよ〜」

年長者の浜田が呆れて呟く。
毎度毎度のことながらこのちびっこ2人の食欲は半端じゃない。
みるみるうちに弁当箱は空になっていった。

「いいなぁ三橋今日はサンドイッチだったのか!」

「お、おにぎりも、持ってきたっ」

「あー梅干し3個入りのやつ!」

「3個ぉ!?三橋んちのおばさんすげーな」

いつも通り、やかましくも和やかにすすむ9組の食事風景。

しかしその中に1人だけ、重く黒い空気を背負っている人物がいた。
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