野良猫幻想夢(低)

□鬼の戦慄U
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「ふぅん。じゃあ俺の腕もどこかの上役みたいに斬り落とす?」

「いや…君には暫く牢に入っていてもらおうかな」

「ゲッ…」

「ゼノンが消えて1人分の枠が空いていたとこだったからね。良かったなレムイ」

「閉じ込められるのは好きじゃないんだけどな。だけどこれ以上我が儘なことしたらクリードの近くに居れなくなる。それは困るから大人しく牢屋にでも入っているよ」

そう言ってエキドナに連れられるレムイ…
白蛇の間を出る時ボソッと口が開いた。

「…いつか君と殺り合う時まで側を離れないからね?一番のお気に入りさん…」

「…フフッ」

レムイの小言が聞こえてか否か口が緩んだ
クリード。入れ違いでヴァルシェが白蛇の
間に入室すると膝を付いて言った。

「お呼びですか?クリード様…」

「よく来てくれたね。実は君に任せたい仕事があってね…」

「なんなりとお申し付けください…」

「今から僕の言う内容は以下のメンバーに君から伝えておいてほしい」

「ハイ」

「では…一度しか言わないよ?」






「着いたよレムイ」

場所変わり虚空邸の牢屋の前に誘導されて
レムイは檻の中に入れられる。特に拘束は
されていない為結構フリーである。

「いつまで居れば良いの?」

「さぁね」

「お祭りには参加出来るんだろう?」

「それは分からない」

「あっそ」

「檻を壊して出てくるんじゃないよ?」

「分かってるよ。自ら自分の地位を脅かす真似はしないさ……虚空を追い出されてクリードを探すのは手間が掛かりそうだしね……もう少しの間君達の味方で居てあげるよ…もう少しだけね」

「今のクリードはアンタじゃ倒せないよ」

「そりゃ楽しみだ」

「…今から一週間後」

「!」

「虚空は動くよ。計画も最終段階さ」

「『クロノス』・『ケミカル』…あともう1つの組織か。そいつらとも戦う日が近いんだね。楽しみだよ」

「では詳細は追って連絡する…」

そう言ってエキドナは牢屋を後にする……
虚空が動くまであと一週間。計画の実現に
あと僅かと迫る中虚空がまず向ける標的は
果たして幻想郷か現実世界か…

「さて…暇だしその時まで寝ようかな」

「アハッ!新しい人です!」

「………」

牢屋の中で出会った新たな2人の少女……
この2人の詳細もまだ不明のままである。


そして次章。いよいよ【野良猫幻想夢】

“最終章突入”



終わりの始まり

Comprehension and outside next person
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