野良猫幻想夢(低)
□Comprehension and outside next person
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「えっ?パーティー?」
昼食を終えると執事の仕事を勉強していた
トレインに咲夜は言葉を付け足して言った
「明日アナタの執事昇格を祝した公式発表も兼ねてのパーティーを開くとお嬢様が仰っていました」
「別に良いのに…」
「と言うワケですのでせめて他の人の前では少しはそれっぽくお願いしますね?」
「…なるべく努力してみる」
その頃咲夜の依頼で各地に飛んでいた文は
『とある場所』に情報を届けに行くべきか
行かないべきかで頭を悩ませていた。
「う〜ん……あと行ってない場所は地底の『地霊殿』ですね……どうしようかな」
文はあまり足を運ばない地霊殿に行くか
行かないか暫く悩んでいたが少しすると
決心が決まったようで進路を変える。
「仕方ありませんね……行きましょう」
そして場所は地底。幻想郷とはまた違った
世界に存在する地霊殿。そこには大分前に
行われた宴会に参加した古明地姉妹の他に
ペットの動物達も沢山住んでいる。
「というワケです!一応アナタもトレインさんが初参加していた異変に参加して遠目から顔は知っていると思います。なのでもし宜しかったらパーティーにも参加してくださいね!」
「分かりました。考えておきます」
地霊殿の主さとりにパーティーの内容を
伝えた文は地霊殿を後にするとさとりは
少し前の記憶を掘り返しトレインという
人間の心を覗いた時のことを思い出す。
「トレイン=ハートネット……辛い過去を乗り越え今も自然に笑うことが出来るということに衝撃を受けた外来人でしたね…」
「ちょっと良いですか?」
「あぁ」
別室に訪れたさとりが1人の男性に声を
掛けた。男性はミディアムヘアの黒髪で
黒いサングラスを掛けているのが特徴で
服装は地霊殿の作業着を着ていた。
「どうした?仕事にミスがあったか?」
「いいえ。実は明日紅魔館でパーティが開かれるという情報とお誘いを受けまして」
「お誘いを受けるとは珍しいじゃないか」
「悪かったですね」
「怒るなよ。冗談なのは口で言わなくても伝わるだろ?」
「…もぅ」
「それで順を追って質問していくがなんのパーティーなんだ?」
「それは行ってみないと分かりません。詳しく聞く前に帰られたので」
「随分とせっかちな奴だったんだな。じゃあ次の質問なんだが紅魔館っていうのは地上に在るのか?」