野良猫幻想夢(低)
□Connection
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翌日。トレインは2日後の0時までに戦う
準備をするよう言われる。香霖堂に弾丸を
買いに行く為外に出ると昨日壊された門を
直している少女が視界に映った。
ウェーブの掛かる外ハネが特徴的な青髪を
赤い珠がいくつも付いた髪留めで左右結び
ツーサイドアップにして緑のキャスケット
(所謂ZUN帽)を被っている。白いブラウスに
両肩の部分にポケットが付いている水色の
上着、そして裾に大量のポケットが付いた
濃い青色のスカートを着用している。靴は
長靴のようなものを履いており、胸元には
紐で固定された鍵が付いている。背中には
大きいリュックを背負っていて、そこから
のびーるアーム(マジックハンド)が大量に
可動し彼女の手となって門を直している。
異彩を放つ少女を視界に捉え唖然している
トレインに気付いた少女は青い瞳を向ける
「どちら様?」
「いや…えっと…此処の執事だけど…」
「うん知ってるよ。トレイン=ハートネットさんでしょ?」
「じゃあなんで聞いたし…」
「軽い挨拶みたいなものだよ!」
「挨拶…ね。それでお前は門を直してくれる出張修理屋さんか何かか?」
「私は妖怪の山でも有名なエンジニアこと河城 にとりだよ!」
「エンジニア?幻想郷でもそんな職種の妖怪が居たのか」
「この背中のリュックを見てもらえば分かると思うけど私の発明品はみんな役に立つこと間違いなしだよ!」
「そのマジックハンドみたいなやつか?確かに作業を効率良く進められてるが…」
「のびーるアームだよ!」
「…どっちでも良いが。今回はレミリアの依頼で来たのか?」
「いいや。依頼は文屋様からだよ」
「文か……やっぱアレか?報酬はお金だったりするのか?」
「ううん。今回はきゅうりで手を打ったんだよ!」
「…ハッ?」
「私の種族は河童だからきゅうりが大〜好きなの♪」
「…なる程(安い報酬だな)」
「さぁあと小一時間で門の修理も終わるし私の発明品を少し自慢してあげるよ」
そう言うとにとりが沢山あるポケットの
中から取り出したのは1本のきゅうり。
「なんだよ昼食か?」
「発明品を見せるって言ったでしょ?まぁ見ててよ」
握りしめるきゅうりを見るよう言うので
とりあえず観察するトレイン。にとりが
きゅうりに付けられたスイッチを押すと
先端からなんと緑色のサーベルが現れる。
「どう?携帯ビームサーベル!」
「いや…これはマズいだろ」