野良猫幻想夢(低)

□Connection
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「気持ちは嬉しいけど紫が許してくれないぜ?俺も結構我が儘言ったからな今回」

「関係ない。邪魔するなら力ずくでも紫にスキマを使わせるまで…」

「おいおい仲間同士で今はモメてる場合じゃないぜ?」

「…冗談よ。軽薄な態度は慎むわ」

「そうしてくれ」

「もう行くの?」

「あぁ。もっといろんな連中と話しておきたいからな。じゃあ色々とありがとな…」

そう言ってトレインは話しを切り上げると
マーガトロイド邸を後にするのだった。

「さて…私達も忙しくなるわね上海」

「シャンハイ!」

次にトレインが目指した場所は天狗の里。
その途中九天の滝に寄り道して誰かを探す
トレイン。暫く辺りを彷徨いていると山の
哨戒に出ていた留駆と椛を発見する。

「探したぜ2人共」

「あっ!トレインさん!」

「お前…本当に1人で行く気かよ」

「…あぁ。紫の制止を無視して決断したからな。俺はフランを助ける」

「…今回も俺達は何も出来ないのか」

「哨戒も立派な仕事ですがやっぱり力になれないのは悔しいです…」

「2人は2人の守る場所がある。俺は俺の助ける人が居る。同じじゃねぇか…」

「だが!」

「ルクモミ…俺はお前達と過ごしてきたあの時間を忘れない。その繋がりを大切にする……だから俺を信じてくれ。必ずまたフランを連れて幻想郷に帰ってくるって」

「えぇ…いくらでも信じますよ」

「だから死んだら許さねぇからな…」

「あぁ。行ってくるぜ!」

留駆と椛と別れたトレインは天狗の里に
到着する。向かう先は文の家で出迎える
ジェノスと文にトレインは言った。

「なんだよお前らシケた顔して。お前らの長所は有り余る元気だろ?」

「…あんなトレインさん1人を行かせて他の方は駄目です…だなんて見捨てるような新聞を書いた私達がアナタにどんな顔をすれば良いんですか…」

「俺も今回ばかりはゆかりんに猛反発だ…お前1人にそんな重荷をさせるなんて」

「重荷を自ら背負い込んだのは俺だ。紫のせいじゃない…」

「ですが!」

「どんな顔をすれば良いって言ったよな?笑ってれば良いよいつもみたいに……俺が無事帰ってきた時にその顔をまた見せてくれれば…それで良い」

「ハートネット……分かったぜ!こうなったら俺はお前をとことん信じる!」

「またアナタの新聞を書かせてくださいね…今度は無事帰還した記事を♪」

「あぁ!そん時は頼むぜ文!」
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