博麗幻天夢

□The reality of the vision
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「何か分かった?」

「確かに零射の中から何か特別な何かを感じるけど……それって呪いなのかしら?」

「!?(呪いじゃ…ない?)」

「モヤモヤしててよく分からないけど呪いとはまた別の何かのような気がするのよ」

零射には言ってる意味が分からなかった。だがそれと同時に人生の中で最も憎んだ自身の呪いがもし呪いとは違うものだとしたらその正体はいったいなんなのか……霊夢に否定され零射は軽く混乱していた。

「もしかして『能力』か?」

霊夢の言葉に魔理沙はある過程を立ててその『能力』と言う単語を口にした。

「それも分からないけど……おそらくね。零射から恐怖を感じないもの」

「ねぇ。俺はまた話しが分からなくなってきたんだけど…」

「霊夢!どうやらもっと詳しい説明が必要みたいだぜ!」

再び混乱気味の零射を見た魔理沙は霊夢へ向けてそう言った。この時初めて零射は魔理沙がその場に居てくれて助かったと思った。口では決して言えなかったが…

「じゃあまた混乱するかもしれないけど……よーく聞いて理解しなさいね」

「う、うん」

既に頭の中はパンク寸前であまり自信はなかったがとりあえず流れ的にはここで嫌でも首を縦に振らなければ物語は強制的に終わってしまうだろう…

「また長くなるけどよーく聞いてね」






零射はまた新たに霊夢から弾幕や能力についての全てを教えてもらうがやっぱり理解し難い内容の為すぐには頷けない。

「つまり簡単に言うと結論なんでも有りって話しだね。その能力っていうのも人それぞれ異なってそれを生かして戦ったり…」

学校に行っていない零射だが自分なりに上手くまとめられたと感じていた。

「まぁそんなところね」

「んで零射はどんな能力なんだ?」

「だからまだ分からないわよ」

2人のやり取りを見ていた零射だったが途中会話は止まり視線は自分へ集中した。

「…俺も分からないよ」

そんな零射の返答に2人は大凡の予想はしていたらしく特に何も言わずに視界を正面に戻して再び会話に戻っていった。

「(…じゃあ始めから俺を見ないでよ)」

「相手を呪い殺す程度の能力だったりしてな!」

魔理沙は笑いながら冗談のつもりでそう言っていたが実際そんな能力だったら多分自分はもうこの2人を殺しているだろうと抱いた。今までの人生からして確実に…
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