野良猫幻想夢(上)

□生き抜く修行
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「フラン様起きてください!出番ですよ」

「ぅーん……やっとぉ?」

寝ぼけながら起き上がるフラン。
ふらふらしているが大丈夫か?と
抱くトレインだったが早く夕食が
食べたかったので修行の準備をする。

「さぁお前との接近格闘戦を終えて飯を食うぜ!来いフラン!」

「じゃあいくよ!」

そしてフランとの格闘戦が始まる。
彼女の一撃一撃を銃で受け払い
攻撃したり防御したりの攻防修行。
互いに退かず紙一重の戦い。

「どりゃぁぁぁぁぁ!!!」

一一一ズゴッ

「!」

銃身が上手く引っかかりフランは
少し体勢を崩す姿が咲夜の視界に入った。

「!(おっ!)」

「もらったぁぁぁぁぁ!!!」

トレインはフランの一瞬の隙を
逃がさずもう一撃を繰り出す。

「ん!」

だがフランは体勢を立て直しその一撃を
両手で防ぎ弾くと攻撃体勢に入る。

「チッ!」

突き出されるパンチをトレインは
バックステップでギリギリ回避し
距離を取るとトレインは悔しそうに言った

「いいとこまでいったんだがなぁ」

「でもトレインこの前より強くなってるよ!私びっくりしちゃった!」

「マジ!?そりゃ嬉しいな!」

「では区切りも着きましたのでそろそろ夕食にしますか」

「待ってましたー!」

装飾銃を仕舞い叫ぶトレインを見て
2人はクスッと笑みを浮かべながら言った

「トレイン子供みたい!」

「全くですね!」

「別にいいだろうが!飯が食える有り難みに俺は感謝するぜ!」

こうして今日のいつもにも増して
ハードな修行を終えたトレインは
夕食を食べる部屋へと移動する為
地下室を後にするのだった。






それから紅い廊下を暫く歩き3人は
夕食の待つ部屋へと着くのだった。

一一一ギィィィ

「どう修行は?」

扉を開き現れたトレインを見て先に
席に座っていたレミリアが彼にそう
質問をすると彼は後頭部を掻いて言った。

「まぁ昔よりスムーズには進むようになったよ」

「合格にはまだまだですがね」

「これからだよこれから!」

「クスッ」

トレインと咲夜のやり取りを見て
笑みを浮かべるフラン。そして
テーブルでは美鈴が少し具合の悪そうな
………そんな表情をしていた。



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