野良猫幻想夢(上)
□能力への鍵
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「混ぜる事で1つのものに変わるなんて理科の実験みたいだな」
言っている意味の殆どが理解出来なかった
トレインだったが大事なところは把握した
「美鈴は気と撥でオーラを外に!俺は氣と練でオーラを中に!確かに似てるな!それで問題はどうすれば発動出来るかだぜ……そこも分かるか?」
「簡単ですよ!」
「!?」
「『気』はさっき言った通り生命力や活力の根源となる『心』です!心は強い精神力……無我を極めれば自ずとその力を扱えるようになります!氣も同じです」
「つまり俺に集中力を付けろってか?」
「ハイ!」
にっこりと笑う美鈴。だが言葉では
簡単でも実際それはトレインにとって
かなりハードルの高いものだった。
「おいおい……俺はそんな繊細な事が一番苦手なんだ」
「こればっかりは努力しかありません……強い精神力と集中力を手に入れるのは」
「じゃあ……あの時発動したのは俺があの状況を乗り越える為に必死に頭で考えたからってワケか」
フランの弾幕を消し飛ばしたあの
電光の弾丸の事を思い出すと確かに
言っている事が一致していた。
命の危機によって極限に高まった
集中力が能力を目覚めさせたと。
「もうヒントは教えましたよ!あとはアナタ次第です!」
「まぁ頑張ってみるよ」
「じゃあ私は門番の仕事があるので!」
美鈴はぺこりと会釈をしてその場を
後にするとトレインは頭の中で先程の
説明で大事なところをお浚いしていた。
「………」
要点その1
無我の心で氣を体内の一カ所に集める
要点その2
その溜めた氣をオーラ(練)と混ぜ体中に拡散させる
要点その3
その拡散させた氣は多分電気に変わり外に発生するだろう
「よし!つまり集中力だな!氣を溜め混ぜ拡散!おぉ!よく考えたら意外と簡単かもな!じゃあ……修行といくか」
そしてトレインも地下室へと向かった。
能力の完全開花もそう遠くはない……かも
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