野良猫幻想夢(中)

□紅魔館へ集合!
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翌日。朝を迎え咲夜はトレインを起こしに
やってくるとその光景に笑みを浮かべる。

「トレイン、フラン様朝ですよ」

「う〜ん…」

「もう朝か…」

「今朝フラン様の姿が見られなかった時は心配しましたけどやっぱりこうなっていましたね」

「お前こそレミリアとは寝れたか?」

「………」

「寝れたんだな。良かったな咲夜……だが部屋は汚さないでくれ…」

満面の笑みで忠誠心を垂らす咲夜の表情を
見れば返答を聞かずともその答えは分かり
トレインは床に付いた鼻血を見て呆れる。






そして朝食を済ませ一泊を終えた一行は
それぞれ帰宅する為門の前に移動する。

「色々疲れたけど食事は美味しかったわ。次は泊まりじゃなく食事にだけ誘ってほしいわね」

「私はまた泊まりたいぜ!あんなに広いお風呂場で遊べる機会もそうないしな!」

「魔理沙が泊まるなら……次も誘って」

「今回は良い息抜きでしたよ!夜も久し振りにぐっすり眠れて体調万全です!」

「あぁ。また気が向いたら来てくれ」

「あの…フラン」

「…何?」

「……次は負けませんから!」

「!……次も負けないからね!」

「「「?」」」

「…クスッ」

てっきりまた睨み合いになると思ったが
2人からはセリフのやり取りが交わされ
その言葉にトレイン達は頭を傾げる……
只1人笑みを浮かべる文を除いて…

「じゃあね」

「またな!」

「御馳走様」

「お世話になりました!」

「さようなら!」

「あぁ。じゃーなみんな」

「バイバーイ!」

そしてそれぞれ自分達の居場所へと帰り
静まり返った門の前でフランは言った。

「みんな行っちゃったね」

「そうだな。偶にはこーゆーのも良いもんだな」

「うん!またやろうね♪」

「またお前は俺と寝るんだろうな」

「当たり前だよ♪」

「…ったく。それじゃ意味ねぇじゃんか」

そう言いながらもそんなフランが可愛いと
思ったトレインは頭を撫でながら紅魔館へ
戻り頼まれた買い出しの支度を始めた。






守矢神社に帰った早苗は縁側でそわそわと
心配していた神奈子と諏訪子に出迎えられ
問題はなかったかと質問を問いまくる。

「大丈夫でしたよ。自分の甘い考えも変わりましたし」

「「じゃ、じゃあ!」」

「ハイ!これからはもっと正々堂々とトレインさんを想いたいです♪」

「「…えっ?」」

まだこれからも2人の苦労は続きそうだ…



颱風異変

帰ってきた鬼
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