野良猫幻想夢(上)

□生き抜く修行
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霊夢のボヤきから数時間後場所は地下室。
再び修行に励んでいたトレインは2人と
この前の能力について話していた。

「それであの能力だけど……」

「やっぱ命の危機に瀕してないと無理なのかもな」

自分でもまだよく分からないあの能力に
ついてトレインと咲夜は頭を悩ませて
いるとフランは彼に聞いた。

「何かきっかけとか掴んでないの?」

「それがさっぱり。覚えているのは体から電気が出てピリピリしたぐらいだな」

「困ったわね……」

3人で必死に能力を引き出す方法を
考えるがやっぱりいい案が浮かばない。

「こうなったらもう一度フランにあの弾幕を……」

「私嫌だよ!」

もう撃ちたくない様子で隣に居る彼を
揺さぶるフラン。確かにもう一度やって
もし今度は発動出来なかったら……

「………」

「とりあえずいつも通りかわす修行に入りましょう」

「あぁ」

ひとまず能力についてはまたあとで
考えようという話しになったが
かわす修行中も必死にあの能力を
引き出そうと意識するトレインだったが
やっぱりあの能力は発動しない……

「んー………まさかバリエーションが足りねぇのか?」

「と言うと?」

「種族不足ってやつか」

「種族不足?」

少し離れた場所からフランの声が聞こえ
トレインはかわしながらその質問に答えた

「まぁ簡単に言うと相手が足りないんだよ……もっと別の修行が出来るような……」

すると扉が開く音が地下室に響き渡る。
その音にナイフを投げていた手を止め
咲夜はその方向を見ると動いていた
トレインの体も止まり扉を見る。すると
そこに現れた4人の少女。入ってきて
最初に口を開いたのは天狗の少女だった。

「相手が足りないなら相手になりますよ」

「!」

扉を開け現れたのは左から文、霊夢、
魔理沙、アリスの4人だった。
勿論突然の訪問に3人は驚いていた。

「アナタ達」

「みんな来たー!」

「どうして……」

「修行が上手く進んでないって聞いてね」

「トレインさんの能力も気になりますし観察ついでに手伝いますよ!」

「私はただ面白そうだったから着いて来ただけだが手助けしてあげてもいいぜ」

「なんで私まで……なんてツレない言い方はしないわよ」

「お前ら……頼む!」

修行に新たに加わった4人。果たして
この先に待ち受ける新しい修行は……
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