野良猫幻想夢【辞書】

【さ】 4件

【西行妖 (さいぎょうあやかし)】
冥界の白玉楼にある妖怪桜を指す。千年余り前に幻想郷にいた『歌聖』が命尽きる時に最も見事な桜の木を死に場所に選びそれ以降その桜はますます見事に咲き誇るようになり多くの人が死に場所に選んでその結果妖力を持つようになった。

現在は冥界に植えられており八雲紫からは人の精気を吸い過ぎていると危険視されているが幽々子の亡骸によって封印されている為開花することはない。この封印は結界となり幽々子の時間を止めて転生も消滅もさせずに亡霊として留める役割りも果たしている。一度は幻想郷の春度を集めて幽々子が西行妖を開花させたが結界が消えると幽々子も消える為満開にまでは至らなかった。つまり開花=幽々子の死を意味する。

余談だが二次創作ではこの原作設定を知らずに誤って開花させてしまい幽々子がパワーアップする、人間に戻るなどという意味不明な描写で描かれることも少なくはなく観覧者や幽々子信者から反発の声が上がるのもよく見掛けたりする。


【再思の道 (さいしのみち)】
『魔法の森』を抜けた裏に在る『無縁塚』に続く道を指す。秋に彼岸花が咲き誇り自らの命を絶とうとする人間が彼岸花の毒気によって生きる気力を再び取り戻すことから『再思の道』と呼ばれている。


【賽の河原 (さいのかわら)】
『三途の川』の河原を指す。石積みを行なっている子供の霊が居ることもあるが石積みは川を渡ることには繋がらず逆に欲・迷い・未練・遺恨が生まれてしまう。


【三途の川 (さんずのかわ)】
『中有の道』を進んだ先に在る彼岸と現世の境となる川を指す。幻想郷ではないが幻想郷から歩いて河岸に行くことが可能な場所であり『妖怪の山』の裏側に在るのだが中有の道を通らなければ川に辿り着くのは不可能である。川の中には淡水海水の関係なく絶滅したあらゆる水棲生物が生息しているが水棲生物の幽霊なので釣り上げることは出来ない。

ちなみに渡し舟担当の死神が船頭をしている。この川は何故か体が浮かない為泳ぐことは出来ず、また死神の船以外の船も沈んでしまう。渡し賃は幽霊の所持金を全額取られる。幽霊の所持金は人徳を現すもので生前に他人が多くのお金を使ってくれているとそれに応じて死後の所持金が発生する。そして三途の川は幽霊自身の生前の行ないを現す歴史の幅である為幽霊の所持金額によって川幅が変動する。金額が大きければ大きいほど川幅は限りなく0に近付き金額が少なければ少ない程川幅は無限に広がり幽霊は疲労することになる。とは言って所持金が高い幽霊など早々居るものでもない。尚幻想郷の幽霊の渡し担当の死神には小野塚小町が居る。



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