□火鴉
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息をするほど苦しくなって

いつしか泡になって消える。

記憶が欲しいとは思わない。
自分を知った所でそれは意味のない事。

俺は俺であり
記憶という作られた俺ではないからだ。

記憶なんて脳の作り出した幻想。


息をするほど苦しくなって

いつか炎に焼かれて灰になる。


死という安楽に逃げるのならば、かつて見た、満たされる眠りにつきたい。

それは暗闇ではなくきっと包まれる『闇。』


それはなにより幸福な事。

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