妄想伝

□現在進行形
2ページ/13ページ


「趙雲が欲しい」
全てはその一言から始まった。

ここは魏、王都、業(正しい漢字が出ないのでこれで代用)。

今日もここにゴーイング・マイ・チャンプロードを暴走する職権濫用がいた。

魏王、曹操。字は孟徳。無双4になり、息子が出張り出番が若干減ったものの、まだまだ現役。チョビ髭が似合うチョイ悪親父。

・・・・・・・・・・・・等と冗談で済ませられる場合ではない。

「関羽の次はあの若造か!いい加減にしろ!」

「ガフッ!」

そんな我儘な君主(ボケ)をハリセンでしばくが如く、滅麒麟牙で無双乱舞をキメる家臣(ツッコミ)夏侯惇の姿があった。

「酷い!お祖父ちゃんにも打たれたこと無いのに!」

「ウッサイ!お前の生い立ちなど知るか!先ず何故そんな戯言を吐かすのか答えてみろ!」

「えー?受けの気分としては確かに関羽の男らしさは良いんだけど、最近、攻め男側からしてみたら、趙雲の萌えも良いなぁ〜って・・・・・・」

「本気で答えるな!萌えなら二喬とか女キャラだけで充分だろ!?しかも何気にリバースOKか!?目を醒ませ!孟徳!」

「だって考えてみよ!我が軍に足りないものがある!武勇ではない!智略ではない!経済力ではない!萌えだ!」

「・・・・・・司馬懿と張コウは駄目か?」

「惇の馬鹿!顔が良ければ萌えるんじゃない!あの孟勇果敢の中に在る犬の如き従順さに愛らしい瞳、そのクセ己れの容姿にも気付かず武勇以外は一般人に埋没しようとするその姿勢!まさに、天然+メイド+地味ッ子+etc・・・・・・萌えの逸材なのだ!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ