妄想伝
□現在進行形
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そんなこんなで曹操は蜀にいた。
そう、全ては趙雲を獲る為。
ククク・・・・・・捕えた暁には、趙雲の忠誠も自尊心も手折ってやり、調教して・・・・・・
『ああっ・・・・・・やっ!・・・・・・そぉそぉどのぉっ・・・・・・!』
・・・・・・イイッ!
一人鼻血を垂らし、拳を握る中年オヤジ
ママー!あそこに変なオジチャンがいるよ?
まあ!あんなもの見ちゃいけません
後ろ指を刺されているとは露しらず、意気揚々と曹操は次の計画に移るべく、第二の袋を開けた。するとそこには・・・・・・
『馬超に会う』
そう記されていた。
「何、考えてるんだ!?あの紫がぁ!」
曹操が驚愕するのも当然で、馬超といえば正義と馬をこよなく愛するMr.ジャスティスメン。
しかも、文字通り曹操自身、彼の親の仇なのでそれはもう、鬼の様な形相で槍を持って走って来る。
その時の馬超がどれ程恐ろしいか、曹操自身が身に染みていた。
恐らく、司馬懿にも何か考えがあっての事だろう。しかし、地球は一つ!命も一つ!そんな賭けに出る程曹操も馬鹿ではない。
・・・・・・ここは一旦、国に帰り策を練り直すのが良かろう。
曹操が馬首を魏に向けたその時だった。