妄想伝
□現在進行形
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曹操は背後の気配が増えた事に気付いた。
ただでさえ馬超でいっぱい×2なのに更に新手の追手が来ては本当に下手すりゃゲームオーバーである。
Σ°(°Д;)ひぎゃああぁ!
嗚呼・・・惇・・・・・・ゴメンね?儂、オウチに帰れないかも・・・・・・
曹操の脳裏に走馬灯がよぎる。いや、馬に追い掛けられ走馬灯がよぎるなんて、洒落にも成らないが。
死ぬなら折角、蜀に来たと言うのに、最後に趙雲を見れなかったのが心残りだと、曹操はそう思い、鬼の居る方角を再び振り返った。刹那・・・・・・
嗚呼、夢でしょうか?そこには趙雲が白馬に乗って、追い掛けてきたではありませんか!
曹操はエクソシストの如く、首を180゜回転させ(馬の上下運動も加わっている事を考えれば、彼は間違い無く勁椎ヘルニアになったであろう)、両腕を広げ、叫んだ。
「さぁ!儂の胸に飛込んで来い!」
曹操からしてみれば、趙雲に云った言葉のつもりだろうが、どう距離感を考えても、馬超に告白したとしか思えない状況だ。馬超は憤死寸前にに震え、それ見ていた、趙雲はゲロを吐きそうな勢いで激しくドン引き。
「巴蜀の中心でナニ叫んどるんじゃあ!ワリャァ!全身全霊をもって本気で殺すぞ!」
「嗚呼!馬超殿ォ!私を置いて、変態の森に入るおつもりですかぁ(@Д@;#)!?おのれぇ!曹操!殿に仇成す処か、馬超殿まで惑わすかぁ!(`Д´)」
曹操&馬超:「Σ(゜Д゜;)ええ!?誤解だ!」