妄想伝
□現在進行形
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二人はお互い良くない状況に居ると思った。
どうやら、趙雲は馬超と曹操のカップリングが成立しようとしている場面だと、思い込んでいるようである、と。
拙い。非常に拙い。
曹操は苦虫を噛んだかの様に顔をしかめ、馬超は顔面を引きつらせる。
馬超は思った。こうなったら誤解を解くにはただ一つ。奴の首が撥ねるしか道はない。
「俺の明るい前途の為にタマぶち取っだらぁ!」
「ぬおおぉ!」
馬超の龍騎尖が曹操の頸を捕えようとした刹那―――
「もぉおとぉおおく!」
「ゴスっ!」
「ザクっ」
「ゲハッ!」
今まで、何処でどう伏せっていたのだろうか・・・・・・。どこからともなく、夏侯惇が空から降って湧いてきた(そして、馬超にネリョチャギをきめた)ではありませんか!
「無事かぁあぁああ!?もぉおとぉおおく!」
「惇!兜、足に刺さってるよ!なんかエライ体勢になってるよ!?つっーか、どうやればこうなるの!」
「投石機と根性に決まってんだろがぁあ!」
惇兄・・・・・・貴方だけはまともだと思っていたのに・・・ By天の声(お前が云うな)
しかし、馬超がこの様な目にあって、当然あの全身胆が黙っている筈がない。
「馬超殿に何するんですかぁ!伊達政宗のバッタモン!」←C1
「ぐはっ!?」
趙雲の竜胆はエセ政宗に刺さった!(違)
「馬超殿、連れて行かないで下さいよぉ!私は殿と馬超殿だけが友達なんですよぉ!」
「お前は腹を減らした子供に顔を分け与える何処かのヒーローか!?」
「ってか、そんなに待遇の悪いんなら儂のトコへ来ないか?(氣志團調)」
「Σ!?関羽殿から馬超殿に乗り換えて今度は私ですか!?なんて尻軽なんだ!」