11/18の日記

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大八→主人公?
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『男の子の初恋の相手はお母さん』と云う格言が有りますが、大八も或る意味それに近しいと思います

大八は自分が子供である事を理由に、玲に対しては思いっ切り甘えます。しかし、それだけでは大八は思いっ切り甘えません。何故なら、大八は自衛の手段として周囲の人間のパワーバランスや命の優先順位を分析するクセが付いてしまってるからです

覚えてらっしゃる方がどれ程居るかは不明ですが、真田のお子様ズが登場当初から真田屋敷にあそこまで馴々しく馴染める様になったのは他でもなく玲と幸村の居る前で有った大八の『あんちゃん、はらへった〜』と『だって、きのーから何もくってねぇよぉ!』の発言の所為です(笑)

大八はつまり、玲が大変お人好しである事を見抜き、幸村と玲のただならぬ雰囲気を感じ取った上であの発言を行なったんです。大助は『働かせて下さい』と申し出ただけだったので、大助だけではこうはならなかったでしょうね

もし真田屋敷で駄目なら他の屋敷を転々とするだけだったでしょう。しかし、そこで大八は敢えて同情を誘い拾って貰うと云う作戦に出たんです。忍術で云う所の『哀車の術』です

ただ、その時点だけでは大八は幸村に玲を信用はしていません。『相手が自分の術中に嵌まっているからだ』と判断してるからです。でも、玲がお兄ちゃんを始め、梅ちゃんは勿論、大八自身にも有る程度の教養を教えたり、ご飯を作ってやったり、おかねちゃんのおしめ換え、ミルク調達に奔走したりと自分達兄弟が生きる為に必要な術を教えたり、無償で尽くしたりする様に徐々に警戒を解き始めてはいきます

そして、決定打になったのが、玲がお兄ちゃんを庇った為に背中を斬られ、幸村に担がれて帰ってきた日です

一応、自分達が怪我するのには慣れているけど、まさか自分達を本気で庇って怪我をする人が居るとは思って居なかったので、大八もこればかりは、流石に動揺したと思います。大八は普段はスレてるけど根っこが優しい子なので、自分が痛い目に遭ってた分、相手の痛みがよく分かるんです。だから、大八は玲の危うさにも気付き、『どんな形であれ、この人を支えられる男になろう』と頑張るんですよ

つまり、大八にとって玲を守る事は自身の安息地を守る事で、或る種、自分を守る為に戦うのと符合していると思います

おやまぁ、そうするとパーパと若干、理由が被るぞ?大八よ
否、でも二世に渡って玲をパーパに譲り、気長に構える大八の方が随分と大人か?

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