恋愛ヴァージン

□あげようか
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「今日はここまで」


長ったらしいホームルームが終わり、みんな帰りの準備をしている。



「けーすけー。今日一緒に帰ろうよ〜」



オレも帰る支度をしていると3人目の彼女がそう誘ってきた。いや、4人目だったけな。

まぁいいや。



「いいよー」



本日はラブ部は休み。部長が風邪をひいたらしい。

さっさとカバンに物を詰め込んで教室を出る。

後ろから彼女3の声が聞こえるが無視。なにも言わなくてもどーせついてくるだろう。



「あっ」



廊下に出て見覚えのある顔を見つけた。長い茶色の髪を2つに束ねていつもの冷めた顔でその子は立っていた。



「あぁ高遠」



オレを見ても特に変わった反応はなくさっさと階段を降りようとする。



「じゃあね」


「ちょっと待って!」


「ん?」



後ろからようやく彼女3が来るが、もう用はない。



「一緒に帰らない?」



そう言ったとき珠子ちゃんは驚いた顔をしていたけど、すぐにまた冷めた顔で


「…いいよ」


なんて言ってくれた。

後ろで彼女3が驚いた顔をしてるが関係ない。

オレは鼻歌を歌いながら珠子ちゃんの横に並んだ。

















帰りにアイスでも買ってあげようかな。


(後ろの人はいいの?)

(ん?あぁ、知らない人だし)
 

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