『short』
□2010年11月拍手夢『ONE LOVE』
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- 2010-11月拍手夢『ONE LOVE』 -
伝えたくて、伝わらなくて…
時には素直になれずに、傷つけた。
あの日、##NAME1##と些細な事で
喧嘩してからもう、2週間が経った…
俺は今日もあの場所で時間の許す限り
##NAME1##を待っている……
喧嘩になってしまったのは紛れもなく、俺のせい。
##NAME1##の優しさを当然だと、
当たり前の事なんだと錯覚して……
本当にオレには勿体ない程、
優しい##NAME1##をオレが裏切ったも同然だ。
不意に##NAME1##に目を向けると
あからさまに顔を背け、友達と楽しそうに
移動教室に向かってゆく姿を見守ることしか
出来ない自分が情けない。
##NAME1##の分かりづらい嫉妬や束縛を、
分かってやれるのはオレだけであって欲しい。
従妹でも兄でもなく……俺が##NAME1##を
理解出来る、唯一の男でありたいんだ。
喧嘩の原因はクラスメイトに##NAME1##と
付き合ってるのかと聞かれ、俺は素直になれずに
##NAME1##が彼女だと言うことを否定したから。
ふと1人寂しく歩いていると##NAME1##と
##NAME1##と離れて暮らしているという、
弟が一緒歩く姿を目撃する
「ねぇ、沢田サンは?」
『知らない。喧嘩したもん。それよりさ?
青学の反対の位置にある並盛まで来てくれたし、
良い甘味処有るんだよ〜甘いの食べに行かない?』
楽しそうに笑う##NAME1##を見ていたら
醜い嫉妬が俺の胸に広がっていく
"ごめん"
その一言で、##NAME1##はまた俺と
笑いあってくれるはずなのに、どうして俺は、
その一言が言えないんだろう、
俺はこのまま逃げ続けるのか?
皆に出会う前の弱虫な自分に戻るのか?
逃げて、逃げ続けて、
見たくないものに蓋をするのか?
嫌いでもいいから、言い訳だと言われてもいいから
##NAME1##に俺の話を聞いて欲しい、
だけど、そんな生易しい言葉で
##NAME1##が俺を選ぶはずない。
青春学園に兄妹がいる##NAME1##なら
並盛にいる必要なんて、本当は無いのに
俺と過ごしたいから、という理由だけで
並盛にいてくれただけで…
もし、転校してしまったとしても自業自得だ。
##NAME1##が、俺を好きになってくれたのは
奇跡だから、もう一度そのキセキを信じて、
俺は君を想って、灰色の空の下を
全速力で走ってゆく、##NAME1##に
もう一度、改めて、告白する為に___