『]世の訃報』
□#1Firmament
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不安がる守護者たちを諌め、護衛も付けず
単身で敵の本拠地、
ミルフィオーレファミリーに出向いた綱吉だったが、
守護者たちが危惧した通り、白蘭と綱吉の
話し合いなどは行われず
ボスとボスの話し合い等という
そんな生易しいものではなく、
狡猾な白蘭の手によって、綱吉は射殺された。
____それが、ミルフィオーレに潜入していた骸からもたらされた情報だった
ファミリーに持ち帰る情報量がファミリーの誰よりも多いと知られている、あの、
骸が一言で済ませるとは、
殺害現場が凄惨だったのではないかと専らの噂である。
だが、その骸も数日も帰ることがなく、
白蘭に憑依を見抜かれ、白蘭の手で骸も
消されたと伝えられているが、
その真偽の程は未だ、闇の中である。
復讐者ヴィンデチェの牢獄の
死亡者リストに載って無い以上は
生きているはずだとされている――――
それに、彼は、誰よりも優しい、
ボンゴレファミリーの10代目ボス、沢田綱吉。
ファミリーを守る為にこうするしか
なかったのだ、無駄な戦いは避けたいと願う
彼らしい選択だが、彼の部下、
遺された者の悲しみは深い。
10代目のファミリーは綱吉の中学からの
仲間でのみ構成されている、
友としても、ボスとしても彼を慕っている者は
数多い、綱吉はなるべくして10代目ボスに
選ばれたと言っても過言ではない。
――――大空が欠けた6つの空は
道標を失い、彷徨っている―――――
"]世の訃報"
"ボンゴレのボスは白蘭の手によって消された"
これから起こりうる、残酷な運命―――