『]世の訃報』
□#3 Pioggia
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―――ツナは初めて会った時から
凄い奴だって何となく分かってたぜ?
器がデカくて、どんな奴にも優しくて。
一度は自分を殺そうとした奴を2人も
守護者の一人にしちまうんだからな。
でも、そのツナの優しさが荒んだ
獄寺や骸達の心を救ったんだろうな。
俺も、ツナに救われた奴の一人だしな、
このファミリーにはツナに救われて
10代目ファミリーの守護者になったって
言う奴ばっかりだけどな。
きっと、ツナが居なかったら
個性が強すぎて、誰も俺らのことを
まとめられないと今でも思ってるんだぜ、ツナ。
――暴走がちな獄寺、個人主義な雲雀、最年少のランボ、
熱くなると周りが見えなくなる笹川先輩、
神出鬼没な骸やそして俺。
そんな個性の塊の俺達を受け入れ、
包み込み、自由にさせてくれたのは
他の誰でもないツナだった。