Refrain→Nightmare
□#2
1ページ/2ページ
現在、AM7:30
つまり、遅刻寸前ということになる訳で。
『うっわ!!遅刻寸前じゃん!どうして起きないの!!!』
「オレの所為じゃないんだけど!」
『なにそれ言い訳でしょ!いいから早く漕いで!』
「あーはいはい。」
『―――怒った?』
急に柔らかい声色になった夢織に
胸の鼓動が早くなるのを感じた、
嗚呼、やっぱり夢織を他の野郎に渡したくないな、と
強く思うけれど、駄目だ。
俺が隣に居たら、そのうち夢織にもマフィアの火の粉が
降りかかる可能性がある、命を狙われるかもしれない、
夢織が俺の弱点として命が危険に晒される事もある
裏の世界だ、本当は京子ちゃんやハル、
イーピンやランボにだって裏の世界に巻き込みたくはないんだ。
―――きっとそれは無理だから、せめて、
夢織だけでも何も知らないままでいて欲しい、
大切な人たちを守るために俺は裏社会で生きることを選んだんだから。