花びらが舞い戻るとき
□第十四話
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「お前…何処かで会ったことあるか。」
息が、つまりそうだった。
頭を鈍器で殴られたようで、自分を見る土方の目から逃れたくなる。
なんとか声を出して土方に疑われぬように振舞った。
"前世で"などと言えるわけがない。
兎に角部屋から離れる。
急ぎ足は駆け足へと変わる。
溢れる雫に気づかぬ振りをして、家へと急いだ。
続
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