短編
□私の彼氏
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ただいま、テニス部は練習の真っ最中
みんなコートの中でキラキラと汗を輝かせながらボールを追いかけている
そんな皆を微笑みながら見つめている私の名はなまえ
今年の春に青学に入学して、憧れていたテニス部のマネージャーになって早3ヶ月
やっと自分の仕事が正確にできるようになった私
私はみんなのドリンクを作るため、水道に足を運ぶ
『えっと…、粉と水の割合は、1:3っと』
一人一人のドリンクを丁寧に作っていた私の頭を誰かが優しく撫でる
リ「お疲れ」
『あっ、リョーマ君。お疲れ様』
私の頭を撫でたのは越前 リョーマ
テニス部1年でレギュラー
そして、私の彼氏である
マネージャーになってから、リョーマ君の事が気になり初めて…
でもリョーマ君、結構女子から人気あるし…、私なんて相手にされないだろうと思っていたとき
1ヶ月前、テニス部の部室で"好きだ"って言ってくれた…
夢かと思った…、でも自分の気持ち、ちゃんと伝えたくて…
"私も…好きっ……"って伝えたら優しく抱きしめ、唇にキスを落としてくれた…
本当に幸せで…、嬉しくて…
もうリョーマ君しかいないって思った
リ「ドリンク作ってたんだ?」
『うん、皆いっぱい汗かいてるし。熱中症になったら困るから』
リ「そっか、サンキュ」
『マネージャーの仕事だから。ところでリョーマ君はどうしてここへ?』
リ「なまえがここに来るの見えたから、追っかけてきた」
『えっ?…どうして?』
リョーマ君の一言はいつも私をときめかせる
今だって心臓がドキドキしすぎてどうにかなっちゃいそうだよ…
リ「ちょっと、補給しにね」
『補給?…あっ、お水?だったら今ドリンク作ってるからそっちを』
リ「…違う」
『へ?じゃあ何を…』
リ「なまえに決まってんじゃん」