短編
□鬼ごっこ
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「じゃあ今から始めるよ」
「えぇ!?ちょ、まっ!!」
「なまえ、早く逃げないと僕が捕まえちゃうよ?」
―バビュン!!
「あっ、なまえ先輩」
「はっやぁ〜〜!!
俺達より速いんじゃにゃい!?」
「クスッ、絶対捕まえてあげる(黒笑)」
こんなこったで鬼ごっこスタート!!
周助になんて絶対捕まるもんかっ
捕まったら自殺するようなもんだもん!!
私は体育館の裏側に回り、草むらに身を隠す
へっへぇん、ここはこのなまえ様が見つけた穴場スポット!!
滅多に人なんて来ないし、まさか草むらに隠れるなんてそんなお決まりなパターンするわけないって皆思ってる!!
ふふっ、裏をかいてやったのさ
なまえちゃんあったまいい〜♪
「なまえ見っけたぁ〜♪」
「げっ!?えっ英二!?」
まさかこんな早く見つかるとは!!
大失態…ってこんなこと考えるよりも逃げなきゃ!!!!
私は草むらから飛び出し全速力で逃げ回る
「なまえ速いにゃあぁ!!」
「フッ、このなまえ様をなめたらあかんで!!!!」
こう見えても足だけは速いんだから
これが唯一の取り柄☆
「ふぅ〜ん、唯一の取り柄なんだ」
「うぎゃあぁああぁあ!!!!
しゅっ周助ぇぇえ!!!?」
おっ、お前いつから私の横にぃっ!!!!
捕まるもんかっ!!!!
私は周助の隙をついて周助の横を通り抜けた
「なっ」
「へっへぇん!!周助抜き取ったぶっ!!」
周助を抜いたと思ったらおもいっきり誰かにぶつかってしまった
「いったぁ〜…」
「まさかなまえ先輩の方から捕まりに来てくれるなんてね」
「はっ?」
私は鼻を抑えつつ顔をあげると
「うっそぉん〜」
「なまえ先輩、捕まえた」
リョ、リョーマぁぁぁ!!
ちょっ、なにどさくさに紛れて抱き締めちゃってるのさぁ!!!!
「はっ離して、リョーマ!!」
「ダ〜メ、乾汁飲みたくないもん」
そっちかいっ!!!!!!
「と言うわけで先輩たち、残念でした。
乾汁飲んでくださいね」
「俺…、逃げよっかにゃぁ〜」
―バビュン
「って不二ぃぃぃぃ!?
待ってよぉぉお!!」
周助のやつ
逃げやがったな…、言い出しっぺのくせに
「なまえ先輩」
「リョーマ?」
「その、してもらえないっスか?」
「えっ?なにを―――」
『"なまえからのあっついキッス♪"』
あっ、あの事かぁぁぁ///!!
「あっあれは周助がふざけて―――」
「して…くれないんスか?」
そっ…そんな
子犬のような目で見ないでくれぇぇぇえ!!////
「〜〜〜っ//、あぁもうわかった!!」
―チュッ
私はリョーマの頬っぺたにキスをおとした
「こっ、これでいいでしょ!?」
「へへっ」
―ドキッ
リョーマ…、その笑顔反則…
私はどうやら、リョーマに恋をしてしまったみたいです
ジャンジャン♪
一方そのころ何もしらない他の部員は
「なまえ先輩っ、どこっすかぁ!?」
「フシュ〜〜」
「乾汁飲みなくない…」
「俺も」
必死でなまえを探してましたとさ
おしまい☆
(ねぇ、リョーマ)
(何スか?)
(っ、やっぱなんでもないっ//!!)
((先輩かわいい…))
(鬼ごっこ)