短編

□鬼ごっこ
2ページ/2ページ






「じゃあ今から始めるよ」


「えぇ!?ちょ、まっ!!」


「なまえ、早く逃げないと僕が捕まえちゃうよ?」



―バビュン!!



「あっ、なまえ先輩」


「はっやぁ〜〜!!
俺達より速いんじゃにゃい!?」


「クスッ、絶対捕まえてあげる(黒笑)」









こんなこったで鬼ごっこスタート!!






周助になんて絶対捕まるもんかっ


捕まったら自殺するようなもんだもん!!






私は体育館の裏側に回り、草むらに身を隠す






へっへぇん、ここはこのなまえ様が見つけた穴場スポット!!


滅多に人なんて来ないし、まさか草むらに隠れるなんてそんなお決まりなパターンするわけないって皆思ってる!!


ふふっ、裏をかいてやったのさ


なまえちゃんあったまいい〜♪





「なまえ見っけたぁ〜♪」


「げっ!?えっ英二!?」




まさかこんな早く見つかるとは!!


大失態…ってこんなこと考えるよりも逃げなきゃ!!!!



私は草むらから飛び出し全速力で逃げ回る







「なまえ速いにゃあぁ!!」


「フッ、このなまえ様をなめたらあかんで!!!!」




こう見えても足だけは速いんだから

これが唯一の取り柄☆







「ふぅ〜ん、唯一の取り柄なんだ」


うぎゃあぁああぁあ!!!!
しゅっ周助ぇぇえ!!!?





おっ、お前いつから私の横にぃっ!!!!



捕まるもんかっ!!!!




私は周助の隙をついて周助の横を通り抜けた






「なっ」


「へっへぇん!!周助抜き取ったぶっ!!」







周助を抜いたと思ったらおもいっきり誰かにぶつかってしまった








「いったぁ〜…」


「まさかなまえ先輩の方から捕まりに来てくれるなんてね」


「はっ?」






私は鼻を抑えつつ顔をあげると





「うっそぉん〜」


「なまえ先輩、捕まえた」







リョ、リョーマぁぁぁ!!



ちょっ、なにどさくさに紛れて抱き締めちゃってるのさぁ!!!!






「はっ離して、リョーマ!!」


「ダ〜メ、乾汁飲みたくないもん」



そっちかいっ!!!!!!






「と言うわけで先輩たち、残念でした。
乾汁飲んでくださいね」


「俺…、逃げよっかにゃぁ〜」


―バビュン


「って不二ぃぃぃぃ!?
待ってよぉぉお!!」





周助のやつ

逃げやがったな…、言い出しっぺのくせに







「なまえ先輩」


「リョーマ?」


「その、してもらえないっスか?」


「えっ?なにを―――」


『"なまえからのあっついキッス♪"』




あっ、あの事かぁぁぁ///!!




「あっあれは周助がふざけて―――」


「して…くれないんスか?」




そっ…そんな





子犬のような目で見ないでくれぇぇぇえ!!////






「〜〜〜っ//、あぁもうわかった!!」


―チュッ




私はリョーマの頬っぺたにキスをおとした





「こっ、これでいいでしょ!?」


「へへっ」



―ドキッ







リョーマ…、その笑顔反則…











私はどうやら、リョーマに恋をしてしまったみたいです







ジャンジャン♪








一方そのころ何もしらない他の部員は






「なまえ先輩っ、どこっすかぁ!?」


「フシュ〜〜」


「乾汁飲みなくない…」


「俺も」








必死でなまえを探してましたとさ





おしまい☆

(ねぇ、リョーマ)
(何スか?)
(っ、やっぱなんでもないっ//!!)
((先輩かわいい…))




(鬼ごっこ)


前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ