キス狂さんへ2
□偽愛=真愛
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「……貴方は貴方の好きな事をしてくれても良いんですよ…」
「もう十分に好きなことをしてるよ」
「…………」
僕の為に少し早いクリスマスプレゼントにと、ジェジュンヒョンがくれたのは人型をしたロボット
そんなものを強請った覚えはない
もちろん、今だって必要としているわけがない
「そんなに四六時中隣にいられては気が散るんですが」
「あぁ、それは気づかなくてごめん」
「……あの、隣じゃなく目の前なら気が散らないってわけじゃないです。
僕の視界に入る場所にはいて欲しくないです」
「ごめん、それは無理。
俺はチャミが見える場所にいないと…さみしくて死んじゃうもん」
このロボットは…
彼の人に似てる…
姿形、立ち振る舞い、話し方に笑い方……それに…
『ごめん…それは無理…
俺、チャミのこと愛せないくらいなら……生きてたくない…』
似てるなんてものじゃないんだ
この機械は彼の人だ
「チャミ…?」
「もういいです。
僕がここから出て行けばいいだけです。
それと…気やすくチャミだなんて呼ばないで下さい」
彼の人のように
『チャミ!!』
もう居なくなってしまった人の事をいつまでも憶えていなくてはならないのは嫌なんだ
「チャンミン…」
「貴方は貴方のしたい事をしていてください。
僕のことは構わないでください。」