キス狂さんへ2

□星合い
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「はぁ……………」




湿度の高さに苛立つくらいなら部屋に閉じこもっていれば良いのに。


なのに傘をさして歩き出す






辿り着いた場所には幸せそうに笑い合う人達で溢れていた




プラネタリウム

この場所だけは…
ここはどんな時でも星を見せてくれる場所


唯一、2人が誰からも邪魔される事なく愛しあえる場所




真っ暗な空間に映し出された無数の星々

上を見上げれば貴方が隣にいた時の事を不意に思い出してしまう




天の川……一緒に見てみたかった……

星を見上げながら2人でお酒なんか呑んで、それからどちらからともなくキスをして、そのまま抱き合って…
それから疲れ果てて朝まで眠るんだ…


ここにいる限りはそれが叶いそうで幸せな気分と錯覚してしまう







良かったですね、逢えて………
僕たちの分までどうぞお幸せに……

決して僻みとかそんなのじゃない


本当に心からそう思います



だって逢いたいのに逢えない悲しみを僕だって知ってるんです…

人工的な天の川を渡って早く抱きしめてあげてください…
向こう岸では織姫様が胸を踊らせて彦星様の迎えを待ってますよ。





ずっとずっと待ち焦がれてるんですよ………ユチョン…
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