キス狂さんへ2

□暗い部屋
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「鍵、ですか……」






次の日、ジェジュンヒョンからの提案で僕の部屋には鍵を取り付けることにした

これで安心だ……



となれば、自分の部屋に戻るべきか……













「……戻っちゃうの…?」


「そうですね……いつまでもユチョンヒョンに迷惑をかけてはいけませんから…」


「そっかぁ………」


「本当にありがとうございました」





なんだか淋しそうな声で言われてしまえば、やっぱり・・・・なんて言いたくなるんだけど・・・・・


でも、なんの理由もなく一緒にいるというのもおかしなもんだからなぁ




僕の中でも渋々出した決断だったりするんです。










「ねぇ、チャミ」


「ヒョ、ヒョン?!」





急にユチョンヒョンに抱き寄せられ、もうなんなんだかパニックになってしまった僕




「なんかあったら、また俺のとこにおいでね?すぐに・・・ね?」


「は、はぃ・・・・・・」





耳元でどんな厭らしい声出すんだこの人は・・・

そんな動揺を懸命に隠しつつ、僕を心配してくれる優しいあなたに頷いて見せた。






鍵もあるし、

僕には頼りになるヒョンがいる


もうきっと、何も起こらないだろう。





何が起きたって大丈夫です!!!!!!










そう、思いたかったのに・・・・・・・・・















「チャミ・・・・・・・・鍵、壊されてるよ・・・・・・」





何も起こらない日はたった三日ともたなかった













「ぁ・・・・・どう、して・・・・・・・・・・・・」



「チャミ、俺のとこに戻っておいでよ?

心配だよ・・・だって、ね・・・・・・・」




ヒョンが言いたいことは僕が恐怖としていることと重なる





「ストーカーって・・・どっかに隠れてるってことだよね・・・・・・・・」


「・・・・・ッ」


「チャミ・・・・・大丈夫っていったろ?

俺がずっと傍にいればきっと大丈夫だよ・・・ね、チャミ・・・・」


「ユチョン、ヒョ・・・・・・・・」


「ぅん。チャミは俺が守ってあげる・・・・・・・」
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