ながーいキス

□時ヲ止メテ
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「いらっしゃいませ」




「…ども。」








今日も逢いにきちゃった!!



ここのケーキ屋でいつもレジ打ちをしてる彼

名前は、
【シム】さん。





俺が密かに恋心を抱く相手なんだ



一目惚れってやつ?

たまたま前付き合ってた彼女と一緒に来たのがここだったんだ

で、たまたまシムさんを見た


そんで、
たまたまシムさんを好きになった





そう確信してからはすぐに彼女と別れた。

好きな人が出来たから…って






で、今現在
目下、片想い中なんです。











「毎日ケーキばかり食べたら身体に悪いですよ?
あなた、これ食べて満腹になったからってご飯を食べてないなんて事はないですよね?」





ゲッ…
バレてる…



でもね、こう言うところがシムさんの優しいとこなんだよ?

叱りながらも、ちゃんと俺の体調を気遣ってくれてんだもん


どんどん好きになっちゃうよ




「シムさんっ!!
あのねっ、俺と付き合ってくださいっ!お願いします!」







仕事中だってことも

周りには何人かの客が居るってことも







俺たちが同じ男だってことも
全部知ってる


でも、
やっぱりシムさんを好きになって…

愛してしまってるから告白してしまったんだ。











答えが駄目でも良いんだ。

ただ、
伝えたかっただけなんだ…





























「半年という期間限定の付き合いなら良いですよ?」
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