スキ狂さんへ2
□やっと掴まえた…
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「ユ、チョン………」
何ヶ月ぶりに顔を見たんだろう?
俺の名前を呼ぶお前は
変わっているようで変わっていなくて
「俺のこと…忘れてなくて良かった」
あの日、『さよなら』と俺の前からいなくなってしまったお前
俺を忘れたいからと二度と目の前に現れるなと泣いていたお前
俺にとっては凄く永い年月が経ってしまったようだった
だから、
俺のことをちゃんと憶えていてくれたのが素直に嬉しかった
「家の前で待ち伏せだなんて…何しに来たんですか。そこ、邪魔ですけど」
「チャンミン待ってたの。
ちょっと付き合ってよ、ね?」
「ゥ、わっ!?ちょ、ちょっと!!」
どうしてもあの時のことをもう一度話したかった
謝るとか、言い訳とかそんなのじゃない
俺の想いをどうしても聞いて欲しかった
俺のこと…どんな形でも良いから忘れて欲しくなかった
だって
俺はお前のこと忘れられるわけがないんだから………