スキ狂さんへ2
□あなたさえ居れば成り立つ僕の世界
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真っ暗な世界で見つけた
たったひとり、
輝いていた貴方は美しく、そして妖艶過ぎて………
僕は貴方が欲しい
幼いながらにも心から強く思ったんだ
「お前は…誰…?」
「僕はチャンミン…ヴァンパイアなんです…」
「ヴァンパイア…へぇ…。」
「…僕のこと怖くないんですか…?」
「なんで怖いの……?怖くないよ、チャンミン」
僕を怖くないと笑う表情に、僕の名前を呼ぶ甘い声に胸がザワつく
「貴方はなぜこんな暗い部屋に独りでいるんですか…?」
「俺はね、ここにいなきゃ駄目だって。じゃなきゃ皆が不幸になるんだってジェジュンに言われたんだ」
白い肌
それを覆い隠すものさえ一つも与えてもらえずにいる貴方
月明かりに照らされて浮かび上がる貴方を飾り付けるモノたちは
僕と同じモノなのに…
なんでこんなにも身体がアツくなるんだろ…?
「ねぇ、ここから出して?」
「ぇ………」
「俺を一緒に連れていって?
お前が望むこと、俺ぇ何でもするよ?
だから…一緒に連れてって…?」
むき出しのままの貴方に両腕を伸ばされれば夢中で掴み取ってしまう
だって、一目見た瞬間から
貴方が欲しくて仕方がなかったんだから……
「行きましょう、2人だけの世界へ」