スキ狂さんへ2
□童貞とビッチと恋と
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「あぁ……なんて心地の好い音なんだ…」
静かな部屋に広がるバイブ音
その音を聞く度に心が踊る
「挿れてみたいな…………」
触れる彼女は何も反応してくれない
ツンデレなところも好きだよ?
僕は人間に興味がない。
興味がないと言えば語弊が生まれる
人間なんかよりも僕を魅了させて止まないものがあるからこそ、他のものに興味をもつ暇なんてないんだ
画面上に映し出された彼女たちが僕に笑いかけてくれるだけで、それだけで心が満たされるんだから。
僕みたいなのを二次元オタクだと馬鹿にする奴らがいる
それでも結構。
二次元相手に生涯を捧げるなんて馬鹿げているってことは判っている
その点は他のオタク集団と一緒にされたくないところだ
僕は現実は現実として分別つくリアリストなオタクなんだから。
「しかし、そろそろ使ってみたいんだけど……んー………啼かないか…」
パソコンの中で綺麗に微笑む彼女に向けて、震えるバイブを突きつけてみる
ブブブブブブブ…………
不快な音を立てるばかりで、僕が本当に欲しているものが聞こえてくるはずもなくて………
「ん………?んー…………そうか!!」
我ながら名案が浮かんだ。
やっぱり僕は天才だと思う!!!
そして、僕の夢が叶う日がやってきたんだ!!!