Mainstory
□〜難事件?〜
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窓は空いたままで花瓶は倒され、床にはおびただしい数の猫の足跡、ソファーはズレているしシフォンケーキは出しっぱなし。
おまけにムタが作っていたであろう生クリームはヘタっている。
私が黙ったまま唸っているとフォンに
『難事件に巻き込まれたようだな、アーロン。』
と言われ当の本人は夜空へ消えていった。
(フォンside)
フォンは少し肌寒い夜空を飛びながら
(今回の長旅は疲れたし、眠い。
第一あぁなってしまった時のアーロンの邪魔はしたくない。無理をしなければいいのだが……)
そうフォンが思うようにアーロンは難事件を解く時や考えをまとめたりする時決まって黙り込んでしまう。
その時のアーロンの神妙な顔を見ると、途端に話し掛にくくなる。
(多分フォンだけだが……。)
フォンは旋回をして猫の事務所の屋根に降り屋根裏に入って寝てしまった。