Mainstory
□ThisisLove?
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俺達がハルと出会って3日が経つ。
ムタはたった3日しか経っていないがバロンの様子がオカシイと思っていた。
バロンはいつものようにデスクワークをしているがやたらとため息をつく。
余程難しい依頼じゃなければバロンはため息はつかない。
とにかく事務所内に流れるこの微妙な空気とバロンらしくないバロンが嫌で、ムタは十字街を見回りをするという口実で逃げだそうとする。
と不意に
『何処へ行くんだ、ムタ?』
とバロンに尋ねられる。
(つかまったか。面倒だぜ。)とムタは思った。
『あぁ、ちょっと十字街を見回りにな。せっかくの日曜なんだしお前も出掛けたらどうだバロン。』
『仕事が溜まっているから遠慮させてもらうよ。
それから……』
『俺の散歩なんていつものことだろう。
心配すんなって。
暗くなる前には戻ってくるからよ。
じゃあ行ってくるぜ。』
『あぁ行ってらっしゃい…。』
とバロンに見送られる。
さてといつものテラスで昼寝でもすっか。
ムタは朝の街にくりだした。