Mainstory
□再び猫の国へ
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次の日
ハルは下校途中十字街に寄ってにいた。
(ムタさんはいつもテラスで昼寝してるのかな?)
ハルは十字街の至る所にあるテラスを捜してみた。
(ここもいない。あそこにもいない。一体何処にいるのよ〜。)
しょんぼりとして座ろうとすると…
むぎゅっ。
ひゃあっ!
(えっ…。何これデジャウ゛?)
ハルは恐る恐る立ち上がると
『おい。相変わらず重ぇなぁ。早くどけ。』
『ってムタさん!また座ってごめんなさい。』
(私だって少しは痩せたのに…意地悪。)
『でハル。お前は何でまた俺を探しに来たんだ?』
『それは…。バロンに会うために十字街に来たの…。私だけじゃ猫の事務所には行けなくて…。』
『分かったよ。ついて来な。』
ムタはそう言うと私にお構い無しに走り始めた。