捧物
□you&I…?
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―キーンコーンカーンコーン…―
耳にタコが出来るくらいに聞いてきたチャイムが昼休みを告げる
男子はその瞬間に机から飛び出し学食・購買部へ向かった
女子は何個かのグループに別れ机を重ねて弁当を頬張る
私はそのひとつのグループに入っている美香と言う子が仕切るちょっと大きめのグループ
美香「ねぇねぇこないだの合コンに来てた隆司って人どうだった?」
和美「とりあえず顔は良いからメールだけしてるって感じかな?」
未来「なんかあんまり良い男居なかったよね、妖ちゃんは?」
妖「え…?」
箸が見付からなくて鞄をあさってた私に急に話をふられたから少し焦った
未来「こないだの合コン!二人くらいメアド交換してたしょ?」
一週間くらい前にした合コン
あまりそういうのには興味が無いけど友達付き合いとして参加していた
妖「んん…なんかあまり好きになれそうな人じゃなかったからメールしてないんだよねぇ」
美香「もったいないなぁ!結構かっこよかったじゃん!」
和美「やっぱ男は金と顔だよね!」
一同「ハハハハハ♪」
まぁ…男子も女子を選ぶ時はそんなもんなんだろうけど…
なんか釈然としない…
妖「そういえばアユ新曲出したよね」
それとなく会話のネタをふる
大衆の中に生きる為には話のネタを常に持っていなくてはならない
こうやって私は一日を過ごす