捧物
□秋の季節
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―13年前―
男「お〜い秋谷!ゲーセン行こうぜ♪」
秋谷「面倒だからパス」
男「はぁ…?またかよ、本当お前って付き合いわりぃな」
秋谷「どうでもいいだろ」
男「んだよ…ったく、よし皆行くぞ〜!」
秋谷「ふん…」
なにもかもがくだらなかった
馴れ合いしか出来ない馬鹿な同級生
点数の事しか興味の無い教師達
口を開けば同じ事しか言わない親
秋谷「くだらない」
誰もいない公園で煙草をふかしながら一人物思いにふける
なんも楽しくもない筈なのになぜ皆笑うのだろう
面白くもないのに…笑うな!!
女「ねぇ…君?」
街が一望出来る丘の上の公園に1つだけあるベンチに俺は座っていた
ふと背後からのっかかってきた
秋谷「…なんですか?」
こんななにもない公園に来るなんて…
とりあえず警戒する
女「煙草…くれない?」
高校生…?中学生にも見えない、けど制服着てないし…