ケロロ
□距離
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「軍曹とギロロってさ、仲良いよね。」
「………はい?」
冬樹の唐突な言葉に、ケロロは呆気にとられた
「だって、良く一緒に居るじゃない。それに、昔からの仲なんでしょ?」
「そ、そんな事無いでありますよ!昔からって言ったって、只の腐れ縁でありますし〜…」
ケロロはとんでもないと言わんばかりに、否定した
「大体、ギロロはいちいちうるさいんでありますよ〜!ガミガミ直ぐ怒るし!まるで姑みたいであります!」
「ほ〜ぉう?誰が姑だと……?」
「だからギロロが…って…ゲロ?」
ケロロがおそるおそる振り返るとギロロが眉間に物凄いシワを寄せて仁王立ちしていた
「ケロ〜っ!!」
「大体、貴様がそんなだから俺が貴様を怒るハメになるんだろうが―!」
「あ、あはは…」
そんな二人のやり取りを、冬樹は苦笑しながら見ていた
「……でも、やっぱり仲が良いんだね。」
「……ケロ?」
「何処がだっ!!」
冬樹はクスクス笑いながら話を続ける。
「だって、やっぱり心を許してないとそんなに怒れないよ。」
「……そ、んな事あるかっ!」
ギロロはケロロから離れそっぽを向いてしまった。