遥か

□想い
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「どうして俺は……お前と別れがたく思ってしまうのだろうか……。」                
「この手を離したくないと……願ってしまうんだ!」                        
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
     想い                 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆            
「これから源九郎義経の処刑を執り行う。」                            
俺は―――…死ぬのか…?                        
あいつ……泣くだろうな…                        
泣かせないように……                          
ずっと………                              
ずっと……傍に……                           
いてやりたかった……              
そう思うと、拳に力が入った……                     
役人が刀を構える                            
兄上………                               
「望美――――………。」                        
お前ともっと………                           
□■□■□■□■□■□■            
目が覚めた……俺は何処だか解らない暗やみの中にいた                       
「ここ……は………?」                         
『九郎さん……』                            
声が聞こえた……懐かしい声が………                   
「望美っ!?」                             
『どうして……?』                           
「何処だっ!?」                            
『九郎さん……』                            
「望美っっ!!」                
叫んで走った。あいつを探して……。
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