遥か
□想い
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「どうして俺は……お前と別れがたく思ってしまうのだろうか……。」
「この手を離したくないと……願ってしまうんだ!」
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想い
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「これから源九郎義経の処刑を執り行う。」
俺は―――…死ぬのか…?
あいつ……泣くだろうな…
泣かせないように……
ずっと………
ずっと……傍に……
いてやりたかった……
そう思うと、拳に力が入った……
役人が刀を構える
兄上………
「望美――――………。」
お前ともっと………
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目が覚めた……俺は何処だか解らない暗やみの中にいた
「ここ……は………?」
『九郎さん……』
声が聞こえた……懐かしい声が………
「望美っ!?」
『どうして……?』
「何処だっ!?」
『九郎さん……』
「望美っっ!!」
叫んで走った。あいつを探して……。