僕の世界から、
君が消えたとき。
残されたのは
ぽっかり空いたブラックホールと
瞳から零れる
ヒトシズクだけでした。
〔僕の世界〕という狭い場所から、
〔もっと広い世界〕へ行ってしまった君は、
きっと一人でも歩いていけてるのかな
僕がいる世界と君のいる世界。
前は一緒だった。
同じ場所で呼吸して、愛し合って、
…でも今はもう別々。
「元気でね、慶太。そして……ありがとう。」
手を伸ばしても届きやしない、あっちの世界は君がいる世界。
いや、君のいるべき世界。
僕がいなくとも、
自分の足で前へ向かう君は、
とても美しい。
そして、やっぱり悔しいほど綺麗だった。
(それでも世界は綺麗だった)
僕がいなくても、君はずっと輝き続ける。
title:promised fragment
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