憧憬と見上げる空

□あらすじと話の結末
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10話目
怪我はあらかた治ったものの、一向に魔力が戻る気配がなく、ネロは意気消沈。
意図せず必死の看病を続けるヒロインに辛く当ってしまう。
そんな時、お見舞いにやってきたレディに気分転換と勧められたのは旅行。

設定上悪魔もそうそうでない国、日本へと。

この時、トリッシュはヒロインの言葉の端はしにひっかかりを感じる。

ひっかかり⇒『愛』の理解について。
ヒロインの本質は悪魔。
しかも根本的に『愛』を知らない悪魔なので、『好き』だとは言うが、『愛している』とは自発的に言わない。

SSとかではちょくちょく言ってるけど、それは雰囲気重視なので堪忍してつかぁさい。
      
実はネロはこれに心当たりがある。
ただ、『無くした』と思っており『元から無い』とは知らなかった。



11話目
日本に到着。
けれどまだまだ距離感のある二人。
いろんなところを旅して、自分とお互いの関係を見返す日々。

そんな中、ヒロインは自身の気持ちに疑問を抱く。
『好き』だけれど、それとはもっと違う。
ネロのそばにいなければならないという強迫観念に似た何かとずっと一緒にいたいという強い願望。
似ていて相反する二つの気持ちに悩む。

ネロはネロで今自分は何をすべきなのか、今までヒロインとどういう関係でいたのか、これからどういう関係でいたいのかいるべきなのかを考え中。

プロポーズの場所に二人で訪れ、少しずつお互いがどう思っているかを話し合い。
結局、お互い一緒にいたいという結果に落ち着いて『そばにいたい』と思う間はずっと一緒にいようという事に。



12話目
仲良く旅行を楽しみ始めたネロとヒロイン。
が、そんなとき悪戯好きな猿っぽい生き物(悪魔というか日本古来の妖怪…みたいな?)に貴重品の入った鞄を盗まれてしまう。
旅館に戻れればなんとかなるけれど、そのためのお金もないし…と途方に暮れているところで下宿が出来るお寺の人に拾われる。

そこで掃除やらなんやらと手伝いながら数日泊まることになるのだけれど
変な気配にネロは終始なんだか落ち着かない様子。
特に寺の奥で飾られている屏風が気になる今日この頃。

そんなネロは猿っぽい生き物を捕まえる前日、寺の庭先で不思議なおばあさんに出会う。
なんで日本に来たのか?とか他愛も無い話をしてたところに何故かおばあさんはヒロインを遠目で見、『厄介なのを嫁にした』などとこぼす。
と、思った瞬間いきなりおばあさんはネロが気になっていた屏風について話し始める。

海外でいう悪魔、日本でいう妖怪や鬼。
鬼にも悪魔にも男も女もあるし、海外では人間は男でも女でも悪魔になれる。
けど、人間の男は鬼にはなれない。
情の強い女だけが鬼になるんだよと言われる。

よく意味がわかってないネロを残しておばあさんは去っていく。

実はこのおばあさんは鬼的な生き物だったり。



13話目
日本から帰国。
仲良く日々を過ごしているところ…ようやくネロに魔力が戻りそうな兆しが。
な、ところでヒロインが倒れてしまう。
いつもとは違う尋常ではない衰弱振りにネロは心配するものの、数日たっても治る気配がない。
家に居たトリッシュとシャティの見解として
『今は身の内で眠っている悪魔の力などに人間の体が耐えきれなくなったのでは?
 このまま放っておくとヒロインは長くない、かもしれない。』
とどうしようもない感じ。

今回はなんとか持ち直してヒロインは元気になるも、長くないというのはヒロインが一番分かっているようで…?
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