Novel
□ハロウィン2010
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「旦那、旦那♪」
「あ?何だよ、バカダラ。」
第一声から口わるっ!
とツッコミたいデイダラではあったが、
普段の生活から学びとった
“やたらにツッコミ入れたら、旦那は説教が長い。やっぱり実年齢は35歳”
を思い出したため、開きかけた口を再び閉じる。
今日は10月31日だ。
「旦那、今日は何の日か知ってるか、うん?」
「知ってるぜ。年に一度のどんちゃん騒ぎ“サソリ様を敬う日”だろ?」
「うん、そうそう!!年に一度のどんちゃんs…って違う!うん!!」
「おー、ナイス乗りツッコミ」
デイダラにウインクしながら親指を立てる。
(*^-')b←こんな感じ。
口元からちらりと見える歯(これもからくり仕様ですか?)が殴りたいくらいに眩しいです。よく考えたら、ナイスガイポーズとやっていることはほぼ変わらない気がする。
…ポーズを取る人間で、こんなにも見る人の印象は変わってしまう。意外に世間は怖いかもしれない。
「じゃあ、何の日なんだよ。“サソリ様感謝デー”?」
「いや、それ何処のデパート?“お客様感謝デー”の間違いですか、うん?いいや、もうツッコミやめよう。旦那ギブアップでいいよな?分かんないみたいだし…。じゃあ、答えてやるよ、うん。今日は「ハロウィンだ。」うん?今の、オイラの声じゃないよ。」