Novel
□イタチさんの憂鬱
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「老化なら貴方のほうがとっくの昔に始まっているでしょう。そろそろ本当にキレるぞ。」
「お、キレちゃうんっすかぁ〜?そりゃ、いけないっすね♪」
「ばらしてもいいのか?」
本日3回目のマダラボイス。
「分かりましたから…!
兎に角、トビの口調のまましつこく絡んでこないで下さい。」
「キャラ作りだ、キャラ作り…ふっ…」
お面をつけたまま、言ったところで渋くも何ともないのは気のせいだろうか。
「はぁ…」
トビというキャラを密かに楽しんでいるマダラは、今日も明日も、多分半永久的に
イタチに絡んでくるのだろう。トビの言葉に所々マダラを織り交ぜながら…
リビングにイタチのクールな溜息と
トビの甲高い声が
今日もアジトに木霊する。
「あ、イタチさん!!イタチさん!!あんな所でスズメがサンバ踊ってますよ!!
♪ス〜ズメ〜が3羽、3羽〜」
「……。」
「うぜぇぇぇえっ…!!」
《完》
→後書き