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□寒い日は
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赤緑

監獄での出来事
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寒い日は






 一日の終わり。いつもの様にカレンダーに印をつける。今日も一日幸せでしたとプーチンは、ペンを片手にカレンダーに丸を書き込む。

 そして明日の曜日を確認する。明日は1月20日。カレンダーには小さく"大寒"の文字。暦の上で一番寒い日だ。

 どうりで寒いわけだとプーチンは一人納得し、隣のベッドで寝支度を始めたキレネンコに声をかけた。

 「キレネンコさん、今晩は暖かくして寝てくださいね。明日は大寒だから、きっと冷え込むと思いますよ」

 そう言いながら、プーチンは自分の寝支度を始める。薄っぺらな毛布を胸元までたくし上げ、枕の横にはコマネチとレニングラード。寄り添う様に眠りにつく二匹に微笑みを零し、プーチンは小さな声でおやすみと呟く。

 さて、ではキレネンコさんにおやすみを言って自分も寝ようと隣を見ると、キレネンコがジッとプーチンを見つめていた。

 「……?どうかしましたかキレネンコさん?」

 穴が空くんじゃないかと思うほど見つめられ、不思議に思ったプーチンはベッドから下りキレネンコの前へと歩み寄る。

 ほんの数歩の距離ながら打ちっぱなしのコンクリートは、急激に体温を奪っていく。あまりの冷たさに足を擦り合わせながら、キレネンコの前に立ったプーチンはもう一度『どうしましたか?』と赤い瞳を覗き込んだ。

 するとキレネンコはぐいっとプーチンの手首を掴み、自分のベッドの中に引き込む。

 「うわぁっ!!き、キレネンコ…さん?」

 驚いたプーチンが慌てて起き上がろうとするけれど、後ろからしっかりと抱きしめられて身動きができない。

 「キレネンコさん?」

 名前を呼んでみる。

 「ねぇ、キレネンコさん?」

 反応がない。もう一度。

 「キレネンコさ「……寒い」




寒い日は


「ふふ、暖かいですね」

二人で居ると温かい





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日記再録。プーは子供体温できっと暖かいんだろうなぁ。うちにも一人欲しい笑
あ、そんなことしたらキレに殺されちゃうか。原型でいいから俺に……!


2011/01/28

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