特殊系置場

□電話の切り際、デートの帰り際に寂しそうな様子を見せたとき
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「それじゃ、また明日な」

「あ…っと、そうだな。それじゃまた明日…」

この瞬間、必ず清正の表情が曇る。

毎回の事なのだから、いい加減にほっとけばいいと思うのに。

気が付けば、帰ろうと背を向けかけた清正に向かって一歩踏み出していた。

「清正」

「何だ……っ!?」

振り返ったその頬に、そっと唇を押し当てる。

一瞬の事だったけれど、離れ際に見たのは清正の驚いた顔。

普段はなかなか表情を崩さない男が見せる、自分だけに許された瞬間。

「おやすみ」

茫然と頬を押さえる清正に、照隠しに不敵に笑んでから背を向けると、足早にマンションのエレベーターへと駆け込んで上へのボタンを押した。


明日はどんな顔をして迎えに来てくれるだろうか。





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