頂き物

□アヤ様から
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あ…雪…





寒い東北では冬に雪が降るのは当たり前


だけど、今まで京にいた私にとっては嬉しくてたまらない


「一さん、大丈夫かな…」


私はあの日、無理を言って一さんと一緒に仙台にとどまることに決めた


反対されたり、一さんに怒られたりもした…

だけど、私はどうしても一さんのお傍にいたかった





負け戦になると思われていた仙台での戦も無事に終わった


そして、私と一さんは静かな村で二人の生活を始めた










ガチャ

斎藤
「ただいま…」

「一さん!おかえりなさい!」

私は玄関へ走っていった

洋装をやめ、和服にもどった一さんはなんだか落ち着く感じがする


斎藤
「葵、わざわざ出てこなくても…葵が風邪を引いてしまう…」


一さんはいつも私のことを思ってくれている


「大丈夫ですよ!それより、一さんの方が風邪を引いてしまいます」


一さんの頭には雪が少しついている


斎藤
「心配は無用だ……だが、心配してくれるのは嬉しい…ありがとう…」
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