短編

□あい を
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惹かれ合うという事

慈しむという事


これまた月並みな表現で申し訳ないのだけれど

一番簡単で
けれど一番大きな僕の想い


空っぽだった彼女に"あい"を与えたいと思った

沢山あげたいと思っていたけれど、実際は逆でね?

沢山貰ってたのは僕の方なんだ


彼女は僕に"相"をくれた

彼女は僕に"i"をくれた

彼女は僕に"靄"を芽生えさせた

彼女は僕に"哀"を与え

同時に"逢い"を強いた


あい

アイ

ai


どんな言葉にも表現出来ない





何だかとても臭くて
解り辛い事言ってるな

けれど
僕の少ない頭とボキャブラリーで、
この拙い舌と語彙で

君だけに伝えたいのです





ありがとう





何に対しての礼かなんて

無粋な事は聞かないでね?

ただ伝えたいだけなんだ

人として不完全な
僕の精一杯の気持ちを


与えようとしていたのにあっさり与えられてちょっぴり悔しいのだけど

それ以上にあなたを大好きになりました

僕はまだまだ未熟で子供だけど

君が隣に居るだけで
勇気が湧くのです

まだまだ教えたい事がある

教えてほしい事がある



だから

永遠に‥なんて陳腐でキザな事言わないから

どうか今だけでも好きだと言わせて下さい







































そうだ

これからは、
"俺"
って言ってみようかな?

少しはカッコ好く映ると良いんだけど

…なんて、

思っている事はまだまだ秘密

もっと君に近づけたら…

その時に決めるよ















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