茜那の本。

□MusicLovers
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――――・・時はVSエイリア学園後。

季節は秋と冬の境目・・とでもいう時だろうか。
少し寒いなぁと思うようなこの時期、雷門中音楽室にて"合唱祭"の練習をしていた。

校内合唱大会は、各クラスで自由曲一曲を合唱し、グランプリを決めるといった簡単な行事だ。

「みんなーッ!男子はちゃんと歌うんだ!何事も諦めちゃダメなんだよ!」

音楽室で男子を一生懸命纏めようとしている。だがしかし、それを聞く者も少ない。

「だっていきなり合唱祭って言われてもさ、気が乗らないんだよなァ・・・。」

音楽室にあるグランドピアノに寄りかかりながら円堂に向かって小声で思っている事を言う半田。
その声を聞き逃してはいない。

「だから!諦めちゃダメだ!練習すれば結果は変わる!俺はそう思ってるから!」
「それはそうかもしれないけどよォ・・・。」
「―――・・ま、練習してみなくちゃ分からないんじゃないのか?」

乗り気じゃない半田の隣に立って、説得する風丸。

「んー・・じゃあ・・練習はするよ。」

男子は男子、女子は女子で練習している。
男子のメンバーには、半田の他に、円堂、染岡、吹雪、一之瀬・・・といったメンバーが揃っている。

吹雪は北海道に帰るつもりだったのだが、一ヶ月間は雷門中に残り、
一之瀬はアメリカに行く前に日本の学校でもう少し生活をしたいと言う事でここにいた。

風丸は唯一の男子の伴奏者だ。
小さい頃から親にやらされていたらしい。

「よっし!じゃあ・・はじめるぞ!」

合唱の練習は幕を開ける。
 

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