『principessa insanguinata』

□第7夜
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――――やっと見つけましたヨv

――――14番目の****―――



『誰だ!!』



頭に響くようなその声に、私が辺りを見回すが…

一気にその場は静寂に包まれる。



『…………』



“見つけた”だの“14番目”がどうだの…よくわからないその言葉。

最初の言葉は聞き取れたが、14番目、の後はモヤがかかったように聞こえなかった。



――――あと、少しデスv



『――っ!!』



また聞こえたその声に周りを再び見渡すが、やはり誰もいない。

その瞬間。



『うぁ゛……!』



急に頭が割れるような痛みに襲われ、一気に意識が無くなりそうになる。



『…っつ…』



なんとか痛みを堪えれば、だんだんとその痛みは遠退いていって…

痛みがなくなった頃には、この場に漂っていた…声の主の奇妙な気配も無くなっていて。

何が何だか分からないまま、私はミランダの家へと急いだ。


……AKUMAの狙いはミランダだった。
そうなれば最終的に向かうべきはミランダの家。

そう考えて。





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